レーシックの常識
厳格な、しかも行きすぎた食事制限が行われると患者の身体的、精神的発育に障害を与える可能性が強く、慎重な配慮がなされなければならない。
患者や家族に対して十分な説明がなされ、納得が得られてから食事療法は開始すべきである。
アトピー性皮膚炎の診断のみで、食物アレルギーの合併の有無を確認しないまま、卵や牛乳、ときには大豆まで食べさせないといった強引な治療法が一部で行われているが、家族の正しい理解と協力が得られていないことが多く、悲惨な結果を招いている場合も少なくない。
一般的にいって、食物アレルギーを合併するアトピー性皮肩炎は乳児期から一〜二歳に集中している。
三歳をすぎると、ごく少数例を除いて大部分のアトピー性皮膚炎患者では食事を制限する必要はなく、普通に、そして偏りのない食事をとるように指導するのが良いとされている。
アトピー性皮膚炎の治療は後述されるように、多角的な視野から実施されるべきであろう。
前述の原因に対する種々の処置により皮膚症状の軽快を見る場合は少なくないが、その効果をより迅速に、しかも確実に発揮させるためには適切な対症的薬物療法の併用が必要である。
薬物療法の目的はできるだけ速やかに炎症症状と痩捧を軽快させ、原因物質の経皮侵入を少しでも阻止することにある。
すでに述べたように、本症では「癌捧←掻破←皮層症状の増悪←癌捧の悪化←強い掻破←皮膚症状の悪化」といった悪循環が成立し、難治化、慢性化が冗進していると考えられる。
したがってその悪循環を阻止するには適切な薬物療法は不可欠な治療手段といえよう。
これには全身療法と局所療法とがある。
全身療法抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服が主として行われる。
抗ヒスタミン剤は肥満細胞から遊離されたヒスタミンに対して桔抗的に働き、その作用を阻害する薬物である。
抗アレルギー剤とはヒスタミンなどの化学伝達物質の遊離を抑制する薬物を意味する。
つまり、より上流でアレルギー炎症の進行を抑制する作用を持っている。
また抗アレルギー剤には抗ヒスタミン作用を有する薬物と有しない薬物があり、前者を塩基性抗アレルギー剤、後者を酸性抗アレルギー剤と呼ぶこともある。
塩基性抗アレルギー剤は療捧に対して速効性があるが、抗ヒスタミン剤の副作用、例えば眠気、てんかん発作の誘発などといった副作用があり、同剤が禁忌となる症例には使用できない。
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